先ほど営業で外を歩いていたらぎっくり腰というのかわかりませんが、腰が痛くて歩けなくなりました。
昨日の朝ぐらいから少し腰に痛みがあると感じていたのですがそれほど大きな痛みではなくそのうち治るだろうと思って放っておいたのですが、昨日の夜あたりから痛みが強くなり、今日は朝からかなり痛みがありました。しかしどうしても行かないといけないところがあり無理をして歩いていると、まともに立っていられないほどの痛みに変わりビルの壁を這うようにして会社に戻りました。それからすぐこちらを調べて来院しました。少し動かすだけでも痛いですが、特に前に屈むときが一番痛いです。座ってるよりは立っている方が少しだけマシな感じがします。腰痛はあまり感じたことはありませんでした。営業で歩くのですが、荷物を運んだりすることも多いです。痛みの出た前の日には急ぎで運ぶことがあり、無理をして運びました。
カイロプラクティック解説
この方のぎっくり腰もよく来院されるぎっくり腰のうちの一つです。重いものを運んで少し痛みが出て、動いているうちに痛みが強くなったというパターンですね。痛みのある場所を見てみると明らかに腫れていました。しかも真っ赤になっていて触れると熱くて中に水が入ったようにブヨブヨしていました。いわゆる炎症反応なのですが、痛みがあまりにも強くて動かすことができず検査も不完全でしたので、無理な治療は避けました。
炎症部分を氷で冷やして痛みを少し抑えた状態で検査でわかる範囲の関節へのアプローチを行って、後は極度に緊張した筋肉を緩めるようにしました。そしてテーピングで固定して、その日は何とか歩いたりする時には痛みが出ない程度にまで治療しました。そして、3日後に来院していただきかなり動かせるようになっていましたので、骨盤の関節矯正とその周りの筋肉のバランスを改善してかなり楽になったようです。特に足を持ち上げる筋肉である腸腰筋の柔軟性が全くないほどに短縮していましたので、これが腰痛を生んだ大きな要因だったと思います。
次に来ていただいた時にはほとんど痛みもなく、さらにしっかりとバランスを整えて治療はほぼ終了です。あとはメンテナンスとして1か月に1回程度患者さんのご意向で来院していただきました。
さらに詳しく
腸腰筋というのは、腰の骨のほとんどに付着していて股関節の内側に伸びている筋肉です。腹筋の深層筋とも言われていて身体を前に屈めたり、太ももを持ち上げる時に働く強い筋肉です。この腸腰筋が腰痛にとても関与する筋肉であることがそれだけでもわかりますよね。
よくあるパターンはこの腸腰筋が短くなってしまい、お尻の筋肉と腹筋の下部が弱って太ももの裏の筋肉も短くなっているというパターンですね。さらに腸腰筋は左右にありますが、この左右でバランスを取り合ってどっちかの働きが弱ってしまうことも多いです。この話だけでも腰が痛そうでしょ?
こういう風になると腰の筋肉、特に脊柱起立筋といって姿勢を維持する働きの筋肉がカチカチなってきてそのまま中腰になったり、重いものを持ったり、長時間立ったり歩いたりすると・・・。ぎっくり腰だけでなく慢性的な腰痛もこのメカニズムが多いです。この状態で腰の筋肉だけ揉んでもまたすぐ戻ってしまうのがよくわかると思います。しっかりとした筋肉・神経・関節のバランスをカイロプラクティックで取り戻しましょう。
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