「肩こり」
肩こりは学生の頃から少しあったんですけど、会社に入ってから毎日パソコンを使うことが多くて、それからひどくなったような気がします。自分で運動はほとんどしません。たまに歩いたり、ストレッチみたいなのをする程度でその時は少し楽になるけどまたすぐコリます。ひどいときは頭痛もするし、気持ち悪くなることもあります。自分では姿勢とか気をつけてるつもりなんですが、姿勢をまっすぐにすること自体が疲れて余計に肩こりが強くなる感じです。
カイロプラクティック解説
この患者さんの場合、片方の肩甲骨が胸郭にへばりつくように硬くなっていました。肩甲骨を保持する筋肉がろっ骨との間にあるのですが、その筋肉が非常に硬くなっていました。逆にこの筋肉とバランスを取る筋肉は働きが弱まっていて、そのために首から肩の筋肉が無意識のうちに過剰に使われていました。それはよく言われる僧帽筋という筋肉とその深層にある筋肉でした。これはパソコンをしている方に多いパターンです。
治療は肩甲骨の動きを良くして、一緒に硬くなっていた肩の関節や首・背中の関節の動きを改善しました。
あとは、家や職場で筋肉の使い方をアドバイスしたのですが、最初はなかなか難しく、少しずつできるところから始めてもらいました。
かなり頑固な肩こりだったのですが、毎回楽になる度合いが増えてきて、5回目を越えてからあまり気にならない程度にまで改善しました。
現代では仕事でパソコンを長時間使うことが多く、この患者さんもそのお一人です。
鋭い痛みではなく、首から肩にかけての凝った感じは筋肉を使いすぎて硬くなり、血行不良が起こって、老廃物が溜まりさらに筋肉が硬くなってきて痛みを感じる物質が出たり、神経が過敏になってコリを感じると言われています。
こういったよくある肩こりの場合は、運動をすれば改善されることが多いですが、それも難しくできも仕事をするとまたコリが強くなることが多いです。
カイロプラクティック治療では、まず首や肩、背中などの異常な働きの関節を治療します。特に、肩甲骨の動き方は重要です。そして硬くなった筋肉が柔軟になるように働きかけます(マッサージはしません)。
肩こりは日常での動作に注意が必要で、バランスをとるためのストレッチや、イスの座り方、温め方などいろんな角度からアドバイスをしていきます。
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